強迫性障害の治療に効果が期待できる森田療法の特長とは

治療

強迫性障害の治療を考えた時に、さまざまな方法を思い浮かべることでしょう。
実は、強迫性障害の治療に最も特化した方法があります。

 

それが森田療法と呼ばれる治療法です。
この森田療法とは、神経症治療を目的にした日本生まれの精神療法のことであり、日本の精神医学者である森田正篤氏が確立しています。

 

強迫性障害と言えば、この森田療法であると考える人も少なくありません。
効率的に強迫性障害を緩和させていきたい方に向いている治療法でしょう。

 

森田療法の考え方を知る

 

森田療法の考えの根源には、不安はあっても当たり前と言う考えがあります。

 

不安を無理に打ち消したり、逃れようとする方が良くないとしているのが、この森田療法なのです。

 

感情の中にある不安感や不快をそのまま受け入れて、ありのままの自分を受け止めることで強迫性障害の治療に結びつくと言うやり方でしょう。

 

あるがまま、自己をいかす為に考え方を変えていくことが主な治療法になります。
森田療法のイメージでは、最終的に60点を目指していくのです。

 

最初から完璧さを求めないと言う点でも、治療に入りやすいことがありますね。
強迫性障害における強迫観念は、無理に逃れたり否定をすることで、悩みはさらに増大します。

 

森田療法の自己をそのまま生かす、と言う方法は多くの人に選ばれているのです。
森田療法によって、強迫性障害が少しずつ緩和されてきたと言う例も少なくありません。

 

体質や考えを徐々に変えていく

 

強迫性障害を抱えている人は、不安を抱えやすい性質があります。
心の変化に敏感ですから、それにより強い不安を体験しやすくなると言えるのです。

 

ささいな感情、恐怖、こだわった考え方がますます強迫観念を引き出します。
こうでなくてはならない、こう在った方が良いと決めつけてしまうのでしょう。

 

気にしないようにしたり、打ち消す、我慢することで強迫観念がますます強くなると言う仕組みです。

 

強迫観念が強くなれば、何事も自分のペースや考えでなければ勧められなくなります。
周囲の意見を一切聞かなかったり、行動に歯止めが効かなくなるのです。

 

社会に出ている人は、一層周囲に溶け込めにくくなります。
周囲とのコミュニケーションがうまくいかなくなったり、生活そのものが嫌になる傾向にあるでしょう。

 

自分の体質や考えを変えていくことから徐々に始められる森田療法で、成功している人が多いと言います。

 

森田療法は60点で完璧

 

何の治療でも同じですが、治療をする際には完全に治そうとしますね。
しかし森田療法においては60点で完璧なので、そんなに気負う必要がないと言う点も良いでしょう。

 

完璧を求めれば求めるだけ、100点でなければ0点と一緒だと言う思考に変わっていきます。
60点主義にしておけば、大体このくらいで良いだろうと言う思考に変化すると言うのです。

 

森田療法はこうした60点主義を確立することによって、強迫観念からとらわれの身になっている人を救い出しています。

 

60点で良いと言う考えであれば、不安を受け入れても良いと言うことになりますね。

 

完璧に不安を解消する必要がなくなるので、本人にとっても楽な気持ちで治療をしていくことが出来るでしょう。

 

快適な治療を受けると言うことも、強迫性障害にとっては大事なことであり、必要なことなのです。

 

まとめ

 

森田療法の治療からも分かるように、強迫性障害の治療は体質や考えを徐々に変えていくことにあります。

 

100%治そうとする力が、完璧へと変化してしまうので、強迫観念の中に100%がインプットされてしまうと、うまくいかない場合に本人の落ち込みもひどくなるのです。

 

60点で良しとする考えは、ある程度出来なくても良い、不安があっても良い、困っていても良いと言う考えになります。

 

ある程度自由なところで、自分と向き合うことが出来ると言うことになりますね。
森田療法は強迫性障害の人にとって、入りやすい治療法です。
早期から治療を進めていきましょう。