強迫性障害の人のお風呂のトラブルと克服のポイント

入浴

強迫性障害を抱えていると、日常の様々な行動が難しくなります。
普通の人にとっては、何でもない動作でも、強迫性障害を抱えている人が同じ行動をしようと思ってもなかなかうまくいかないのです。

 

その一つにお風呂があります。
普通の人が普通に入れるお風呂が、強迫性障害の人にとって苦痛なものになっていると言うのです。

 

その原因は、潔癖症を発症していることにあります。
強迫性障害の人は、潔癖症になりやすいのでお風呂に問題が生じてしまうのです。

 

潔癖症でお風呂に時間がかかりすぎる

 

強迫性障害の人のイメージは、潔癖症で何度も洗ってしまうと言うことでしょう。
お風呂の場合は、そのようにはいきません。

 

潔癖症のあまり、お風呂の時間が長くなって結果的にお風呂から出られずに疲れてしまうので、お風呂に入らなくなってしまうと言う問題があります。

 

強迫性障害の人は、何度も体や髪を洗ってもまだ洗えていないような感じがして、繰り返し洗ってしまうのです。

 

このようにお風呂が長くなると、本人もお風呂が苦痛でたまらなくなります。
お風呂に入ることが果てしなく思える為に、お風呂に入れなくなると言いのです。

 

ある人のケースでは、シャワーでも2時間弱はかかると言うことで、これはもうお風呂と言うより修行の部類に入ってしまうでしょう。

 

お風呂では強迫観念が出やすいので、それを本人も分かっていますからお風呂に入る機会を減らしていきます。

 

何度も体を洗ってしまう問題

 

強迫観念がお風呂場で起こると、洗い残しがないかを全てチェックするようになるのです。
一般的には、体を洗い、髪を洗い、ひげそりや歯磨きを一通りしたらお湯に浸かって終わりでしょう。

 

しかし、体を洗っても洗い残しがあったことに気が付いたり、よく洗っていなかったかもしれないと言う不安が募り、何度もやり直すようになります。

 

髪を洗っていても、流す度にまだ洗い足りないと感じてしまうので、シャンプーが何度も繰り返されると言うのです。

 

泡が少しでもついていると不安になると言う人もいます。
完璧に泡がなくなるまで、くまなくシャワーをかけるので、時間はさらにかかってしまうでしょう。

 

シャワーやお風呂に入る前も、着替え、水分補給、下着のチェックを欠かしません。
用意してあるかどうかと強迫観念が迫ってくるので、お風呂に入るまでにも時間が必要です。

 

こうした事が、強迫性障害の患者を苦しめるようになるので、お風呂を遠ざけてなるべく入らないようにしている人も多いと言います。

 

強迫性障害があると外出もしない

 

強迫性障害を抱えている人は、外出するのを避けます。
外で強迫観念にかられるのを恐れるからです。

 

家にいれば、自分のルールで決めたことをやっていけば良いだけなので、家に引きこもっていた方が楽なのでしょう。

 

誰とも合わない環境や強迫性障害の悪化が重なると、さらにお風呂に入らなくなることもあります。

 

このように引きこもっている生活は、さらに強迫性障害を悪化させると思って良いでしょう。

 

お風呂で重要なことは、長い時間入っていないと言うことです。
お風呂が好きで入っているなら仕方ないですが、止めたくてもやめられないと言う気持ちからお風呂が長引いてしまいます。

 

3日に1度のお風呂に2時間かけるよりも、一回30分のお風呂を1日二回入るなどしてお風呂を分けてみることも良いでしょう。

 

朝と晩の二回に分けて、それぞれを30分に設定するなどして工夫することが大事です。

 

2回も入るから、1回目は一通り洗ったら終わりだと言う気持ちの下でやってみるのも効果が期待出来ると言われています。

 

まとめ

 

強迫性障害を抱えている人は、毎日お風呂に入りそうなイメージがありますが、その逆です。

 

強迫観念にかられて、お風呂から出られなくなるのが辛くてお風呂に入ることを躊躇してしまうのでしょう。
これは非常に辛い問題ですね。

 

潔癖症と合併しやすいのも、この強迫性障害の特徴ですから、お風呂を二回に分けるなどして工夫してやっていく必要があります。

 

時間がかかりすぎて困っているのも患者本人ですから、周囲の人が対策を練ったり改善に向けて話し合ってみるのも良いでしょう。